新・駅前そぞろ歩記

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 今月15日にデビューするスペーシア X。その車内には沿線のまち・鹿沼市の伝統工芸である鹿沼組子の幾何学模様をイメージしたデザインが、窓枠などにあしらわれています。鹿沼は日光例幣使街道と日光西街道の宿場町で、日光の東の玄関口として「前日光」とも呼ばれていました。古くから日光とともに歩みながら、独自の風土と文化を持つ鹿沼。鹿沼秋まつりは、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。

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 鹿沼散策の起点は、まちの駅 新・鹿沼宿。
観光カジノレオ バースデーボーナスが得られるほか、農産物や特産品を集めた物産館、さらに鹿沼そばや鹿沼和牛カレーなどのグルメを味わえるお店も揃います。
 鹿沼を代表する文化といえば「木」。江戸時代に日光東照宮造営に参画した名工たちが鹿沼に生活の拠点を構え、その技を伝承したことから木材加工の工芸が広まりました。木のふるさと伝統工芸館では組子の書院障子、総桐箪笥などを展示。組子コースター作りも体験できます。そして一番の見ものが鹿沼秋まつりで曳かれる彫刻屋台。豪華な彫刻が前面に施され、「動く陽明門」と呼ばれる屋台が展示されています。
 今宮神社の氏子町がそれぞれ保有する屋台は総数27台。重厚な白木彫刻で飾った白木屋台、繊細な金箔や漆彩色で飾った彩色屋台など、それぞれ個性的ですが、そのうちの数台が市内4か所に常設展示されています。屋台のまち中央公園では3台の屋台を展示。秋まつりの様子を大画面モニターで放映しています。また、同公園内には庭園があります。これは麻を商う鹿沼の豪商が明治から大正にかけて造営した掬翠園。園内には全国から集められた奇石や灯籠が配され、泉池や古木とともに深山幽谷の趣きを見せています。

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 2台の彫刻屋台を展示している文化活動交流館。かつてこの地には製麻工場があり、大正初期に建てられた麻の石蔵(国登録有形文化財)が保存されています。掬翠園と同じく、ここも製麻産業で栄えた近代の鹿沼の面影を伝えているのです。また、同館に隣接するのは川上澄生美術館。木版画の詩人といわれた画家・川上澄生は鹿沼出身ではありませんが、澄生の教え子で50年の親交を結んだ長谷川勝三郎氏が鹿沼の人で、氏が鹿沼市に提供した2千点余のコレクションをもとに川上澄生美術館が開館したのです。その長谷川氏はじつは、掬翠園を造営した麻商・長谷川唯一郎氏の子息。その縁で澄生が掬翠園を訪れたこともあリます。鹿沼の製麻産業と掬翠園と川上澄生……不思議な巡り合わせを感じます。
 丘の上に広がる千手山公園からは散策してきた鹿沼市街が一望。遊園地には観覧車や自動木馬などの優しい遊具。憩いの千手山です。
 鹿沼の食といえば鹿沼そば(にらそば)が有名ですが、最近は地元グルメとして「かぬまシウマイ」が増殖中。崎陽軒の初代社長が鹿沼出身ということもあり、鹿沼を焼売の聖地にするべし!というわけで、多くの飲食店でかぬまシウマイを提供しています。新鹿沼駅前には日本初の冷凍シウマイ自販機あり。

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