48の急カーブが名前の由来。日光の秋を代表する紅葉の名所「いろは坂」
日本の道100選にも名を連ねる「いろは坂」。毎年紅葉シーズンになると、全国各地から多くの人がドライブで訪れる場所です。下り専用の「第一いろは坂」と上り専用の「第二いろは坂」で合わせて48のカーブがあることから、「いろは48音」になぞらえてこの名前がつけられたとされています。道の全長は15.8km、標高差は440mもあります。
いろは坂の起源は山岳信仰によるものです。782年、勝道上人(しょうどうしょうにん)が初めて二荒山(男体山)山頂を極め開山してから、信仰の道として利用されるようになりました。日光に東照宮が造られた江戸時代には遊山客も多く通るようになります。昭和になって車が通行するようになると、栃木県が1952年から日光市と奥日光を結ぶ幹線道路として大規模な改修を行い、その2年後の1954年10月に完成。現在では日光でもっとも紅葉の美しいスポットとして人気を集めています。
いろは坂周辺には観光地ももりだくさん。紅葉のシーズンはもちろん、それぞれの季節に抜群の眺望を楽しませてくれるいろは坂にぜひ出かけてみませんか?
秋のいろは坂の魅力と見どころスポット
高低差が400mもあるいろは坂。坂の下から上へと変化していく紅葉のグラデーションが楽しめるのが、その魅力の一つです。いろは坂周辺でよく見られる木は、カエデやツツジ、ナナカマド、カツラなど。秋の色づきは9月下旬から始まり、2ヶ月かけてふもとまで下りていきます。
上りの第二いろは坂の終点付近にある明智平には休憩所があります。そこからロープウェーで行くことができる「明智平展望台」から望む景色は圧巻です。中禅寺湖や華厳の滝、そして奥日光の山々までを目に収めることができます。
中禅寺湖の流出口にある華厳の滝は「日本三大瀑布(ばくふ)」の一つ。97mの高さをまっすぐに水が流れ落ちます。
中禅寺湖周辺には、「立木観音」や「英国大使館別荘記念公園」といった観光スポットもあります。立木観音は中禅寺湖の名前のもととなった「中禅寺」のご本尊で、勝道上人がカツラの立木を千手観音に彫り上げたとされることからその名がつきました。
英国大使館別荘記念公園は、明治維新に大きな影響を与えたイギリスの外交官アーネスト・サトウがこの地に建てた山荘を中心とした公園です。のちに山荘は英国大使館別荘となり、2016年に記念公園としてオープンしました。広縁からの中禅寺湖の風景や、アーネスト・サトウの資料、国際避暑地の文化体験などがこの公園の魅力です。
日光の自然を眺めながら展望台やお寺や公園で体いっぱいに空気を吸い込めば、きっと心までリフレッシュできるはずです。
明智平ロープウェイ
URL | https://www.nikko-kotsu.co.jp/ropeway/ |
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日光山中禅寺立木観音
URL | https://www.rinnoji.or.jp/temple/chuzenji/ |
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英国大使館別荘記念公園
URL | https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html |
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いろは坂を登りきった先に待っているのは
第二いろは坂を昇りきると、そこには中禅寺湖が穏やかに水をたたえてあなたを迎えてくれます。中禅寺湖周辺では、立木観音や英国大使館別荘記念公園などの観光スポットの他に、グルメや温泉なども充実しています。
「中禅寺金谷ホテル」の「コーヒーハウス ユーコン」では大正時代のレシピをもとに再現した「百年ライスカレー」がメニューの目玉となっており人気。「欧州浪漫館 シェ・ホシノ」は中禅寺湖のほとりにたたずむフレンチレストランで、地元の食材を使った料理を楽しむことができます。
中禅寺湖周辺には日帰りで入れる温泉もあります。泉質は硫化水素泉。中禅寺湖を見ながら、温泉でゆったりと疲れた体を癒すことができます。
アウトドアが好きな方なら、釣りやトレッキング、キャンプなどを目的に中禅寺湖を訪れるのもいいのではないでしょうか。ヒメマスは1906年に放流が始まった伝統の魚種。トラウトフィッシャーならぜひ訪れたいポイントです。
さまざまな楽しみ方が盛りだくさんの中禅寺湖。きっとあなた好みのルートが見つかるはずです。
コーヒーハウス ユーコン
URL | https://www.kanayahotel.co.jp/ckh/restaurant/yukon/ |
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欧州ロマン シェ・ホシノ
URL | http://www.chez-hoshino.net/index.html |
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曲がりくねったいろは坂の先に待っている「ここにしかない自然」
つづら折りに秋のじゅうたんの間を縫っていくいろは坂。日光市内から奥日光を訪ねるためには必ず通る道ですが、その峠道は長い歴史を持つ由緒ある道でもあります。
中禅寺湖畔には、多くの人々を惹きつける楽しみがたくさん待っていますが、一つ共通していることは、何を楽しむにしても奥日光の自然を存分に味わうことができるということ。「ここにしかない自然」へつながる道、それが「いろは坂」です。
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